こんにちは 福屋工務店 滋賀営業所の水島です。
数ヶ月前の話ですが、私自身の新築を購入を検討している土地があったんですが、液状化現象になりやすい土地で合ったため購入を見送る事になりました。
その際に、火災保険、地震保険、地盤保障、建物の耐震性などどうしたらいいのかな?と色々悩み色々と調べました。今日はその事をまとめて記事にして、皆様の参考になればと思います。
※この記事は福屋工務店としてでの意見ではなく、私一個人の意見にすぎません。
※ハザードマップについて※
各市役所のホームページにはハザードマップでは地震予測・水害予測・液状化予測のデータが公開されています。その予測を確認して、その地域にあった保険に入りましょう。
☆地震編☆
各市役所のHPでは、市役所によりバラバラですが様々な地震が危険視されてて、その地震の発生確率や、その地震が起こった場合の震度予測が掲載されている場合があります。(滋賀県では守山市の地震予測が「発生率」まで詳しく乗っているので、他の市の方々も一度確認するのが良いかと思います。一つの市役所のハザードマップだけでは地震発生率はわからない場合があります。)
例えばその震度予測が震度6度強の場合はどうしたらいいのか?その際は建物の耐震等級がひとつの目安になります。
※耐震等級について
耐震等級には耐震等級1、耐震等級2、耐震等級3の3種類あります。
耐震等級1とは極めて稀に(数百年に一度)発生する地震力が定められており、この力に対して倒壊しない建物を「等級1」としています。
この地震は震度6度強~7度弱を指します。
「倒壊しない」とは崩れるさる事はないがダメージは受けることはあります。
今の新築は建築基準法で定められているので最低でも耐震等級1の性能はありますが、それ以上の耐震性は各社で様々な取り組みをおこなっています。耐震等級2は1の1.25倍程度の強度、耐震等級3は耐震等級1の1.5倍程度の強度です。
Q 地震に対してどのように対応したらよいですか?
A 地震保険と建物の耐震化である程度対応できます。
注意が必要なのは、仮に震度予測が5弱のみだとしても何の対応もしなくて大丈夫とはいきません。何故なら先日の淡路島を襲った震度6度弱の地震のように「発見できていない断層」に襲われる事があるからです。
つまりハザードマップの震度予測が仮に5であっても、地震保険かけなくても大丈夫とは一概にいえないと思います。
☆液状化現象編☆
液状化現象についても市役所のHPで予測が出ている地域があります。
液状化現象とは、地震が起きた際に水を含んだ地盤(主に砂地)が揺れ、砂が沈み水が地上に湧き出る現象です。液状化現象になると地盤が沈んだり家が傾いたりします。
※マンションと一戸建て住宅の液状化現象の対応状況について
マンションの場合はボーリング調査をして液状化についても調べて地盤改良工事をするので問題ないように思います。
ただ一戸建ての場合のスウェーデン式サウンディング試験では、地盤の強度は図れても液状化についての調査はできません。一戸建ての地盤は10年保障などありますが地盤が液状化した場合の保証はされません。一戸建ての場合でもマンション並に地盤調査をして地盤改良をすることは可能ですが費用が高額になりがちです。
Q 液状化現象に対してどのように対応したらいいですか?
A 液状化現象がおきても建物が傾かないようにするには高額にはなりますがボーリング調査と杭工事をされてはいかがでしょうか?(高額すぎてお勧めできません><)地震保険に加入するのが良いかと思います。
スウェーデン式サウンディング試験の結果で、砂地かどうか?水位が高いかどうかの確認はできる場合がありますので多少の参考にはなります。もし砂地で水位が高い場合は液状化現象に注意した方がよいかもしれません。ハザードマップでも調べた上で不安がある場合、高額にはなりますがボーリング調査と杭工事も検討されてはどうでしょうか?
また地震保険では保険内容が変わり液状化現象の場合保障されるようになったのである程度は対応できます。ただ地震保険では保障金額と傾き具合(10/1000?1度?うる覚えで申し訳ございません)に多少制限はあります。
また地盤保障では液状化の危険性のある土地では地盤は保障されません。
液状化の危険性が「ある」→地震保険にはいる
液状化の危険性が「ない」軟弱地盤→地盤保障にはいる
☆水害編☆
水害のなりやすさ、なった場合の被害なども各市役所のHPで予測データを確認できます。
実際は近くに川があった場合、その川のデータまでは公表されていない場合が多いので一度近隣住民に確認するかインターネットで検索してみると良いかと思います。
Q 水害に対してどのように対応したらいいですか?
A 高基礎にしたりなど建物を通常より高く作って対応できます。また火災保険の水害特約での対応もできます。
以上、地震・液状化・水害についてでした。
まとめ
地震保険・火災保険・建物の仕様など無駄にかけすぎてももったいないですし、必要なのに対策しないのも問題だと思います。まずは市役所のHPハザードマップで調べみてはいかがでしょうか?
最後に今回の日記は説明するにはボリュームが大きすぎて十分に行き届いた内容ではないので、各自で色々と調べるきっかけになれば幸いです。
以上 滋賀営業所 水島からでした。